Interview

ピアニスト加瀬早苗さん クラリネット奏者 戸張有香さん

自分らしい演奏を心がけて...子供の頃を忘れずに...

2019年01月11日 18:18:00
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 ピアニスト
加瀬早苗さん

クラリネット奏者
戸張有香さん

Q.1. この度はとても素敵な演奏会をありがとうございました。まずは加瀬早苗様、戸張有香様のプロフィール、音楽スタイルなどを教えていただけますか?

A.
―加瀬さま
埼玉県生まれ。6歳よりピアノを始める。埼玉県立大宮光陵高等学校音楽科ピアノ専攻を経て、日本大学芸術学部音楽学科ピアノコース卒業。在学時、ソリストとして同大学管弦楽団とR.シューマンのピアノ協奏曲イ短調Op.54を共演。ジェームス&道子・ダン記念奨学金を授与される。第36回国際芸術連盟新人オーディションに合格、および審査員特別賞を受賞。第24回ピアノ教育連盟オーディションにおいて、奨励賞受賞および全国大会出場。2015年、自身として初のソロリサイタルを開催。オールJ.S.バッハプログラムでの開催で好評を博す。現在はソロ、声楽・器楽伴奏等の他、作曲、編曲等、幅広い分野で音楽活動を行なっている。
 
―戸張さま
埼玉県生まれ。13歳より吹奏楽部でクラリネットを始める。埼玉県立大宮光陵高等学校音楽科を経て、フェリス女学院大学音楽学部器楽学科卒業。東京ミュージック&メディアアーツ尚美ディプロマ科修了。ギィ・ドゥプリュ氏、ポール・メイエ氏のマスタークラス受講。クラシックの演奏活動の他、クラリネットだけのビッグバンド「BLACK PIED PIPERS」ではアルトクラリネット奏者として参加するなど、ジャンルを問わないスタイルで精力的に活動している。また、小学生から社会人の吹奏楽バンド指導、ヤマハ大人の音楽教室講師として後進の指導にあたっている。

Q.この度、具体的にどのようなコンサートだったか教えて頂けますか?
 

A.今回は、普段からクラシック音楽を聴いておられる方向けというよりは、あまり馴染みのない方でも楽しんで聴いて頂けるコンサートを心がけました。そのため、前半はJ.S.バッハの「G線上のアリア」や、この時期(クリスマスの時期)には様々なコンサートでよく演奏されるシベリウスの「樅の木」など、どなたでも耳馴染みのある曲を多く取り入れたクラシック中心のプログラムに。後半は、ジャズや、映画音楽、ポピュラー音楽など日常生活の中でも聴く機会の多い曲を中心に、というプログラム構成にしました。

Q.今回、初めてお2人で共演とのことですね?お2人の馴れ初めのようなものをお聞かせ頂けますか?

A.私達二人はもともと大宮光陵高校での同級生なのですが、以前その高校時代の共通の友人の結婚式で、久しぶりに一緒に演奏をした事と、その後にも伴奏のお仕事の場面で一緒になった事で、「一緒に演奏会をしたいね」という話が自然と立ち上がり、今回のコンサートの企画に至った、という形です。

Q.音楽家として心掛けていること、コンサートの演奏で心掛けていることはどのようなことでしょうか?

A.
―加瀬さま
丁寧に演奏を作り上げる、という事はもちろんですが、その上で、出来る限り自分らしい演奏をお客様に届ける、という事を、心がけています。
 
―戸張さま
常に妥協せず、向上心を忘れずに、技術を磨くのはもちろんのこと、お客様のニーズに答えられるようなプログラムを心掛けています。

Q.この度、戸張さんのCD販売もありましたが…どのような内容のCDですか?

A.私が所属しているクラリネットだけのビッグバンド「BLACK PIED PIPERS」のファーストアルバム。東京を中心に活動し、日本で唯一とも言えるクラリネットだけのビッグバンドですが、ここ数年で仙台、大阪、博多に姉妹バンドができ、クラリネット界では、さらに注目を集めています。
クラリネットでこんなことができるんだ、とクラリネットの可能性に驚いていただけたら嬉しいです。クラリネット吹きの方や、あまりクラリネットに馴染みのない方にも、ぜひ一度聴いていただきたい一枚です。

Q.OVERSIONのスタインウェイグランドピアノはどういう感じでしたか?

A.とてもキラキラした音色で、必要以上に無駄な力を加える事無く、自然に豊かな響きを出す事のできる楽器でした。

Q.LOVERSIONの印象や特徴、使用した感想などありましたら教えて頂けますか?

A.
―加瀬さま
とてもアットホームな空間で、お客様にも、普段より、より近い距離で演奏や、雰囲気を感じて頂く事のできる会場だな、と感じました。
 
―戸張さま
演奏者とお客様の距離が近く、アットホームな雰囲気の演出ができる空間だと感じました。お客様からも、楽器の音色や息づかいを間近で聴くことができ「得した気分になった」と、ご感想をいただきました。

Q.今後のご計画や展望などを是非、お聞かせいただけますか?
 
A.
―加瀬さま
あまり肩に力を入れず、常に「自分らしい演奏を追求し、より良い演奏をお客様に届ける」という気持ちにぶれずに、今後も演奏活動をしていきたいと思っています。
 
―戸張さま
音楽が好きで好きでたまらかった子供の頃の気持ちをずっと忘れずに、演奏活動や教育に携わっていきたいです。また、一人でも多くの方に音楽を楽しんでいただくお手伝いをしていきたいです。