Interview

ピアニスト 三田貴広さん

LOVERSIONのスタインウェイは少し個性的な音色で華があり、表現の仕方で音の鳴り方がよく変化します。

2020年02月14日 12:10:00
photo_01
photo_02
photo_03
ピアニスト
三田貴広さん
三田貴広の紹介ページ(スペイン語)

Q.この度は遥々スペインからお越しになり、当サロンでファミリーコンサートを開催頂きましてありがとうございました。家族の代表者としまして三田貴広様のプロフィールを教えて頂けますか?

A. 5 歳でピアノを始め、東京都立芸術高校、東京藝術大学を経てブリュッセル王立音楽院ディプロマを卒業し、バレンシア国際大学音楽学修士を取得しました。スペインを中心にソロ、室内楽の活動を行っています。マリア・カナルス音楽コンクール第二位、カルレピアノコンクール第三位およびスペイン音楽賞、フェロール国際音楽コンクール第二位、聴衆賞、スペイン音楽賞、ウエスカピアノコンクール第一位の受賞歴があります。現在アラゴン高等音楽院ピアノ科教授をしておりまして、これまでに、故小林睦子、ジャン・クロード・ ヴァンデン・アインデン、アキレス・デル・ヴィーニュの各氏に師事しました。
 
Q. この度のコンサート内容(概要)はどのようなものでしたか?

A. まず、夫婦で四人の作曲家の舞曲を連弾で演奏しました。つぎに次女がチェロで小曲を二つ、前半最後は三女のヴァイオリンでベートーヴェンのソナタ「春」を演奏しました。後半は私がピアノで、ショパンの12の練習曲Op.25を演奏しました。アンコールには長女がピアノで参加して、子供三人によるエルガーの愛の挨拶を演奏してコンサートを締めくくりました。

Q. 音楽で繋がっている絆の深い素敵なご家族ですね。差し支えない範囲でご家族のご紹介を頂けますでしょうか?

A. 妻のエレーナはピアニストで、現在住んでいるスペイン、ウエスカの音楽院で教えています。子供は四人おります。長女はピアノを十年ほど勉強して、音楽院の中等課程も修了しましたが、現在は趣味として続けています。 次女は中学三年生で、チェロをマドリッドのアカデミーで勉強しています。三女は中学一年生で、ヴァイオリンをサラゴサの音楽院で勉強しています。今回コンサートには参加しませんでしたが、小学生になったばかりの長男もヴァイオリンを習っています。楽器を始めることは、親の方から薦めましたが、将来音楽家になるかどうかは自分たちで決めることだと思います。たとえ他の仕事をすることになっても、音楽が人生の助けになってくれることはあるでしょう。最近では、家族共通の話題がある、というのも良いことだと気づきました

Q.様々な会場で様々なピアノを弾き、今日に至る事と思います。この度はスタインウェイニューヨーク製の独特な個性に関わらず、ショパンの練習曲作品25の全12曲を素晴らしい技術で弾いて下さいました。そんな三田先生にこそお伺いしますが、LOVERSIONのピアノの特徴はどんな感じだと思いますか?

A. 新しい楽器ではないので、決して技術的に弾きやすいピアノではないです。かといって、良く調整されてるようで、メカニックに問題があることはありません。音色は、おそらく年代から来るのでしょうが、少し個性的です。私はとても気に入りました。スタインウェイらしい華があり、表現の仕方によって音の鳴り方が良く変化します。ピアニストの要求によく答えてくれますが、同時に弾くのがとても楽しい楽器です。広い会場ではないので、バランスのとり方と、ペダルに注意が必要かと思います。

Q.今後、挑戦したい曲や弾きたい曲などは…?

A. 自分が実際にコンサートで演奏するレパートリーをどんどん増やそうとはあまり思いません。自分の手持ちの曲でもまだまだ良くしていきたいですし、新しい発見は常にあります。ただ、表現の幅を広げる意味でも、新曲の練習は続けていきたいです。ハイドンの小さなソナタ、リストの小品、スペイン物全般に興味があります。